EMDRは、「1989年にアメリカでFrancine Shapiroという臨床心理学者が発表して以来、今日までに全世界で40,000人以上の心の専門家(精神科医、臨床心理士など)がこの方法のトレーニングを受け、2,000,000人以上の人が治療を受けています。(日本EMDR学会HP参照)」
主にトラウマ記憶の処理を行い、過去の記憶を思い出しても気にならないでこれまで心に引っかかっていたトラウマを現在のわだかまりではなく過去のものへと書き換える療法です。
精神科医、公認心理師、臨床心理師などが資格取得可能な療法であり、当方は日本EMDR学会認定のEMDR治療者資格(W1,2修了)を取得しています。
両側性刺激と呼ばれる眼球運動や指のタッピングなどを用いて、過去のトラウマ記憶をしっかりと過去へおしやる処理をし、苦痛を軽減します。
EMDRはセラピーの始まりから終わりに向けて、しっかりとしたセラピーの流れと見通しが立つ療法です。いま何を、何に向けてセラピーを行っているのかという見通しが立つことで、いま此処で何をしているのか、そして、いまこれからどのように変えていけるのかが見渡せる療法だと言えます。当方ではそれを「セラピー地図」と呼び、セラピー地図を描くことができる療法こそEMDRだと考えています。「地図」とは今どこにいて、目的地へはどの方向、どの道、そして距離、時間が分かるものを言います。EMDRはセラピーにおける方向性が明確な療法です。
フラッシュ・テクニックはEMDRのトレーナーであるフィリップ・マンフィールド博士によって開発されました。当方はフィリップ・マンフィールド博士によるアドバンス研修まで受講しました。
フラッシュ・テクニックは、トラウマ的な記憶である喪失、屈辱、恐れ、悲しみ、孤立、怒り、恥などさまざまな思いと心のケアに効果がある療法です。
多くのトラウマ療法のように心の傷に直接コミットせずとも、痛みを緩和することができる画期的なものです。とかく傷に薬をぬることは痛みを伴いますが、フラッシュ・テクニックはまさに傷そのものに触れずに傷を癒すとでも言える新しい療法です。
当方では不登校やいじめ、ハラスメントや原因を特定できないさまざまな症状についてもフラッシュ・テクニックを用いています。
ヒプノワーク心理療法室には箱庭療法の設備があります。この療法は1929年に英国の小児科医ローエンフェルト(Lowenfeld,M.)が世界技法(The
World Technique)という名で発表したものを、スイス人のドラ・カルフ(D.Kalff)がユング心理学を基盤として、「砂遊び療法」(Sandplay
Therapy,Sandspiel Therapie)としてさらに発展させたものです。日本には有名な河合隼雄先生によって1965年に箱庭療法として紹介されました。
箱庭療法は言葉によるカウンセリングとは異なり、どうしても言葉でご自分を表現することが難しい方や子どもに至るまで、楽しくセラピーを進めることができます。クライアントは心理的変容のプロセスを箱庭体験を通じて体験して行くことができます。
この不思議なプロセスは誰の心にも共通して起こってくるものであり、集合的無意識とユングが名付けた世界にも直結するものです。
当方では、セッションではカウンセリングと催眠リラクゼーションに加えて、箱庭療法を行うようにしています。これまで多くの方が症状の好転を経験されています。
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